乱立する専門、認定薬剤師の質の向上

薬剤師の専門化が叫ばれている中で、専門薬剤師や認定薬剤師になろうとする薬剤師の方も増加している。しかし、5月24日に開かれた薬剤師認定医制度認証機構の理事会では、急速な専門薬剤師の資格の増加や、質のばらつきの問題が議論されたようだ。

問題は、薬剤師団体が会員の加盟増加を狙って、どんどん専門薬剤師や認定薬剤師の資格を増やしていることにある。

例えば、がんの専門薬剤師では

  • 日本病院薬剤師会「がん薬物療法認定薬剤師」
  • 日本医療薬学会「がん専門薬剤師」
  • 日本臨床腫瘍学会「外来がん治療認定薬剤師」
  • 日本緩和医療薬学会「緩和薬物療法認定薬剤師」

など4種類の専門薬剤師・認定薬剤師があるのだ。取得方法も、学会の会員になれば取れるものから、5年間もの実務経験が必要なものまで、資格の質や取りやすさにも大きな違いがあるのだ。

この状態が放置しておけば、専門薬剤師、認定薬剤師という資格自体の価値が薄らぎかねない。

質の向上や乱立を防ぐためには、資格自体の認定制度が必要であり、取得条件も第三者機関がきっちり管理する必要があるのだろう。

逆に転職での収入アップを狙っている薬剤師の方や、専門的な職に就きたい薬剤師の方にとっては、規制が整う前に取りやすいものを取っておくのも賢い方法のひとつと言えるだろう。